親鸞聖人のご苦労なかりせば……
 

 浄土真宗の報恩講・降誕会

報恩講のルーツ 〜いつ始まったの?

 浄土真宗最大の行事"報恩講"の由来を訪ねてみましょう。

 親鸞聖人は、"浄土真宗の開祖は法然上人である"と仰有り、親鸞聖人ご逝去後、各地のお弟子たちも、法然上人のご命日正月二十五日に、仏事を行ってこられました。

 やがて、浄土真宗が高田派、仏光寺派などに分かれていく中、三代目の覚如上人(聖人の末娘覚信尼のお孫さんに当たられる)は、親鸞聖人−如信上人−覚如上人を法流とする、本願寺教団をつくられ、開祖を親鸞聖人と定められました。

 そして、親鸞聖人ご命日十一月二十八日を中心として催される「報恩講」を始められたのです。

 覚如上人の書かれた『報恩講式』は、親鸞聖人のお徳を讃嘆されたもので、真宗では報恩講の時に読むならわしとなっています。
 報恩講は、西本願寺では新暦を採用し一月、東本願寺では旧暦で十一月に行われ、また「おとりこし」と言われます。
  在家の報恩講も、場所によって九月から十二月にかけて行われ、真宗の家々では家族親戚そろって聞法、勤行、そして会食することも多いです。

 初夏の降誕会とならんで、正月や盆よりも、浄土真宗では、もっとも大切にする行事なのです。

 

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